『Rose Exs Tia』comments on a song..

STORY


今とは違う時代のお話

戦の跡が残る「ヨークテリア」という古びた町。
高くそびえ立つ、今は動きを止めた古びた時計塔・・
水の恩恵を失い、枯れ果ててしまった小さな噴水・・
町の中心にある、ただ静けさに包まれる哀しき教会・・

人々は戦の傷を今でも抱え、力無く暗い影を背負ったまま
静かにひっそりと暮らしている・・・。


この町にあの楽団が訪れたのは、今から7年前・・
その楽団は、ここから遥か先にある王国に向う途中だと言う。

「人々が心を閉ざしたこの時代に、僅かでも希望の光を射してあげたい・・」

そう彼は言っていた。


私が幼い頃に出会い、私の人生を変えた人・・私に生きる希望を与えてくれた人・・。

娘の名はソシエナ。その楽団と出会い彼女の人生は、少しずつ変わっていきます。

あれから7年の歳月が流れ、彼女も今年で15歳。
あの日、彼らと出会ったこの教会で、ソシエナは今日も歌い続ける・・。


「いい歌ね・・あなたのお名前は?」
新たな楽団との出会い、それは運命だったのかもしれない。

彼女が率いる楽団の名は『Rose Exs Tia』
その女性はティアラという。

彼女は言った、今を生きる人々に明るい希望を・・と。

昔どこかで聞いた言葉

幼かった頃、私に希望を与えてくれたあの人の言葉・・。今でも忘れない・・。
ソシエナはその2人の団長を重ねて見るようになった。
今日もその教会に向う、あの時みたいに私の前から消えてしまわないように・・。

いろいろ聞いたの。
旅の話
私の知らない外の世界・・
辛いことだってある・・
それでもこの楽団を始めてよかったという。
私は真剣に聞いた。時間の経つのも忘れて。

「あなたの歌・・いいよ、本当に。その歌声は、きっとみんなに伝わるわ・・」

簡単な言葉だったけど、嬉しかった。そして思ったの。
「誰にも聴かせられなかった私の歌を、私の育ったこの町のみんなに聴いてもらいたい・・」
私の歌に、希望を与える力はあるの?
それが人々に届いた時、またあの人に会えるかもしれない。あの日の約束を・・。

今日は、楽団の演奏の日、
ソシエナは人々の前で、歌うことを決意するのであった。



↑PAGE TOP 

copyright (C) 2007. Pizzicato Strings. All Rights reserved.